マンドリンを弾く技術士

マンドリン独奏曲やマンドリンの弾き方、技術士、本などのブログです。

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年最後のマンドリンレッスンを受講して出された課題と練習

2021年最後のマンドリンレッスンに行ってきました。コロナでステージでの演奏ができない日々ですが、レッスンを受講してレベルアップしています。 課題曲は「主題と変奏曲」です。中野二郎作曲のマンドリン独奏曲です。 1. 課題:スラーをつなげてリズムを守…

第231回 マンドリン パッセージは弾き方がある

パッセージは、32部音符以上でスケールで上がっていくフレーズです。マンドリン独奏曲で高い頻度で記譜されています。 弾き方ですが、楽譜のとおりに弾くことはほとんどありません。 一番下の音(たいていベース音です)はテヌートで弾いて音を伸ばします。…

第230回 マンドリン独奏曲を練習する

マンドリン独奏曲の練習方法を説明します。 取り上げる楽譜は「東洋の夢」です。 この楽譜の最初のフレーズを取り上げて練習します。 最初に楽譜の音楽記号を調べます。楽典を使って正式な解釈を調べます。 音楽記号を調べることで楽譜がどんな曲なのかイメ…

第229回 マンドリンの練習 左手は強く握り右手は弱く弾く

綺麗な音を出すことに憧れますが、なかなかできません。 ただし、コツはあります。コツというか原則です。これを守って演奏すると粒の揃ったトレモロで演奏ができることを説明します。 1. 左手は強く 左手は、強く握り、弦をしっかりとホールドするのが原則…

第228回 マンドリン スケール練習でポジションを覚える

楽譜をなかなか弾けない、ポジションを覚えられない・・・こういう悩みはスケール練習が最適です。 楽譜が弾けない理由に楽譜で音を視認し、マンドリンのポジションを探すことに時間がかかることがあげられます。 楽譜の音がドレミと進行はわかってもマンド…

第227回 マンドリン 演奏記号のアダージョと書いてあればゆっくり弾く

楽譜には、演奏記号が多数書いて、奏者を正しい演奏に導いています。 わからない演奏記号も多数ありますね。自分もそうです・・・ わかりやすい演奏記号は、速度標語ですね。Largo、Adagio、Lento、・・・だんだん速くなり、Prestoが最も速いです。 マンドリ…

第226回 マンドリン 弾き始めの力みを解消する方法

弾き始めは、力んでいるから思うように弾けません。冬は余計にそうですね。 筋肉が硬くなっているためですが、マンドリンはトレモロがあるから筋肉が硬いのは致命的です。 練習では事前に基礎練習してから楽譜を弾きますので問題ないですが、本番のステージ…

第225回 マンドリン スラーを音を切らないようにして弾く

楽譜には、スラーが多く出てきます。 メロディを弾くうえで重要な音楽記号です。マンドリン独奏曲は、スラーを守らないとメロディが切れるため、聴く側に伝わりません。 スラーを弾く練習が必要です。 スラーを弾く練習は、左右をわけて考えます。 左手は、…

第224回 マンドリンの練習 ピアノはフォルテよりも難しい

ピアノの練習は必要か? マンドリンを弾き始めて数年間は、ピアノは簡単と思って練習をしたことありませんでした。 レッスンに通い始めてから、ピアノを弾いたら、「おれ、トレモロじゃないから」と言われ、回転数を下げて16部音符をピッキングしているよう…

第223回 マンドリン 休符が長く隙間は短くして弾く

マンドリンの楽譜は、休符とスラーが数多く出てきます。 音符を弾くことに比べると休むことは軽視されがちです。軽視されるとは、休符が短くなり、スラーとスラーの間にある隙間が長くなることです。 休符が短くなるのは、音がなくなることを嫌がるためと思…

第222回 マンドリン デュオ奏法の前に移弦ができなければならない

マンドリンの移弦は、ミストーンがでやすいです。 ピックを移動する際に弦に当たるからです。 移弦は、2種類あります。 ピックを少し浮かせて弦から弦に移動する。 ピックを垂直に上下し弦から弦に移動する。 垂直に移動する移弦は、前後の弦しか移れないた…

第221回 マンドリン 弾きやすいポジションで弾く

マンドリンは、ブリッジ側とネック側では弾きやすさも違います。 奏者それぞれで体格は違いますが、ブリッジ側の方が弾きやすいのが一般的です。ブリッジ側は、弦と胴に高さがあり、ピックが胴に当たることもないし、右手を無理なく添えることができるためで…

第220回 マンドリン トレモロ練習はいつでも必要

マンドリンは、トレモロで演奏する楽譜が多いので、トレモロ練習が必須です。 演奏できるようになるとトレモロ練習を怠けてしまうことが多いので、トレモロ練習を適宜やる必要があります。 トレモロ練習は、退屈になりがちですので、工夫しながら行います。 …

第219回 マンドリン ピックの角度は弦と水平に

マンドリンはピックで弾きます。ピックを弦に当てて音を出します。ピックの当て方で音も変わります。 ピッキングは、弦に対し水平に当てるのが基本です。 ですが、実際は斜めに当たることが多いです。右手のストロークでピッキングしますので、角度があるの…

第218回 マンドリン ウラの拍を伸ばして音をつなげよう

楽譜、スラーがかかったフレーズを弾くと音が切れてメロディとして聴こえないことがよくあります。 音が切れるのは、左右の手に原因がありますが、左手を取り上げます。 左手のポジション移動で音が切れることがほとんどです。ポジション移動で時間がかかる…

第217回 マンドリン 音量は大げさがちょうど良い

マンドリンだけじゃないですが、奏者は楽譜のとおりピアノやメゾフォルテを弾いています。しかし。聴く側はそうは思っていません。変化に乏しい演奏と思っています。 なぜ、そうかと言うと、そう奏者は楽器を持つため、音量の変化がわかります。一方の聴く側…

第216回 マンドリン トレモロの回転数を一定に保とう

マンドリンのトレモロがテーマです。 「聴いていて、この演奏は良くないなぁ」 と思う時はトレモロがいまいちなことが多いです。 なんか不安定・・・ 聴いていて「綺麗な音だなぁ」と思う演奏は、トレモロが安定しています。トレモロを安定させるには、回転…

第215回 マンドリン独奏曲のデュオ奏法を練習中

マンドリン独奏曲を弾いています。 マンドリン独奏曲で避けられないのがデュオ奏法です。一人でメロディと伴奏の両方を弾きます。 聴く側から見るとなぜメロディと伴奏が聞こえてくるのか不思議に思います。どうやってそのように見せるのが奏者の腕です。 デ…

第214回 マンドリンを独学で学ぼう! トレモロとピッキングの中間音を安定的に弾く

マンドリンの演奏は、トレモロとピッキングで構成されますが、中間の音もあります。 中間とは、16部音符やテンポの速い8部などです。テンポアップした16部音符はトレモロと区別がつかないことがあります。 16部で変化が少ないとほとんどトレモロです。 マン…

第213回 マンドリンを独奏で弾こう! 右手だけの3段階のトレモロ練習

マンドリンを独学で練習するうえでトレモロを習得するのが悩みます。 誰かがみないと、どうしても間違ったトレモロになりがちです。 正しいトレモロとはなにか? マンドリンは教育の体系がないので、正確な答えがないですが、ピッキングでもトレモロでもフォ…

第212回 マンドリンの練習 正しくゆっくり弾く練習

マンドリンの練習は、楽譜に指定されたテンポで繰り返し練習することが多いです。マンドリンだけじゃないですが・・・ 弾けるようになるまで繰り返し練習するわけですが、この練習方法が間違っています。 弾けるようになったと思った時は、間違った弾き方を…

第211回 マンドリン独奏曲のテーマとバリエーション バリエーションはテーマがどのように変化したのか?

マンドリン独奏曲は、イントロ、テーマ、バリエーション、フィナーレの構成です。 イントロはあっさり弾き、テーマは比較的ゆっくり大人しく主題を提示します。バリエーションで、表現豊かに弾くのが一般的です。 バリエーションは、テーマのある部分が何ら…

第210回 マンドリンを独学で学ぼう マンドリンの構え方

マンドリンは、指導体系が明確に定まっていないため、独学で学ぶのが難しいと言われます。正解がないので、独りよがりな演奏方法になりがちな楽器です。 そんなマンドリンですので、レッスンを受けた方が良いですが、近場に教室がない奏者も多い(プロの奏者…

第209回 マンドリン独奏曲「美しき我が子や何処」のバリエーションを弾いてみる

コロナで教室の発表会の見通しが立たず、いつ演奏ができるやら・・・ このまま第5波が終息してくれれば来年こそ、開催できるはず・・・ 第6波が来ると言われてますので、無観客でも良いので演奏がしたいです。 演奏ができることを信じてレッスンに通って、マ…

第208回 独学で学ぶマンドリン 最適なピックの厚さは何ミリか?

マンドリンを弾くには、ピックが必要です。 ピックは、べっ甲やナイロンなどがあります。以前はべっ甲でしたが、今はナイロンやプラスチックが主流です。 プラスチック(ナイロンもプラスチックで統一します)は、厚さがばらばらです。厚さを選択できるのが…

第207回 独学でマンドリンを練習しよう

マンドリンは独学で学ぶことができるか? マンドリンは、バイオリンやギターと比べると演奏方法が固定されていないので、独学でも演奏方法を確立することはできます。ただし、ひとりよがりな演奏になりやすいデメリットがあります。 独学でマンドリンを練習…

第206回 マンドリン独奏曲のテーマは大人しく

マンドリン独奏曲は、イントロ、テーマ、バリエーションで構成される曲が多いです。 テーマは大人しく弾きます。 イントロとバリエーションは?・・・別に書きます。 テーマは楽譜にTemaと書かれていることが多いのでわかると思います。書いていなければ最初…

第205回 マンドリン独奏曲の練習の成果を確認する

練習すると、成果を確認したくなります。というか現在の位置を確認するためにも弾く必要があります。 苦手なフレーズを中心に練習することで、効率よく練習できますが、一通り弾かないと完成度がわからないです。 フレーズ練習ができ上げれば確認する意味で…

第204回 いかにもデュオで弾いているようにマンドリン独奏曲を弾く

何度か取り上げましたデュオ奏法・・・聴く側は、この演奏を聴くと「どうやって弾いているんだろう」と不思議に思います。 マンドリン独奏曲といえばデュオ奏法といえるぐらい重要です。ほとんどのマンドリン独奏曲はデュオ奏法で書かれているためです。 マ…

第203回 マンドリン独奏曲の練習 伴奏は音が自然に消えるように

マンドリンは音が消えやすい楽器です。 すぐにブチッと音が消えます。 マンドリン独奏曲は、伴奏があります。伴奏がブチッと消えると目立ちます。独奏は美しくあれです。 本題です。 伴奏を消えないように弾くことです。マンドリン独奏曲のとおり弾くと休符…