第10回 技術士受験 不合格後の受験対策
コロナウィルスの影響で受験自体がどうなるかわかりませんが、2回以上受験する場合、どうやって受験対策を行うか説明します。
1.受験後の対応
(1)回答の復元
口頭試験に進めるか進めないかに限らず、受験後は回答を復元します。不合格の場合、復元回答を分析することで、次回受験の対策をたてやすくなるためです。
(2)回答案の分析
復元した回答を分析してみます。
原稿用紙に余白が多い場合は、知識が不足しているか、時間内に書けていないかのどちらかです。知識不足なら、キーワードの蓄積量が足りないことがほとんどです。時間内に書けない場合は、書き方がわからないケースですので、論文の書き方を学ぶ必要があります。
いずれにしても受験対策は明確になりやすいです。勉強する時間を確保することができれば次回の受験で合格する可能性が高くなります。
原稿用紙の最後または2、3行の余り程度で書き終えた場合を考えてみます。
時間内に書いたにもかかわらず不合格になった場合、まず考えられるのは問われていることが記載していないケースです。「○○○を説明せよ。」「○○○を述べよ。」の○○○が問われていることですが、原稿用紙に書いていないことです。問われていることを書いていないと不合格になります。
2.受験対策
(1)勉強時間の確保
勉強量が効果がある試験ですので、勉強時間を確保します。平日なら1時間以上、できれば2時間以上、休日なら2時間以上は確保したいです。
受験者はほとんどが社会人だと思います。勉強時間の確保は簡単ではないので、勉強量を確保するため、早めに勉強を開始します。10月に不合格がわかれば、11月に受験対策や参考書等を揃えて、12月には勉強を開始するば平日に1時間勉強できなくても間に合います。
(2)一からやり直す場合
原稿用紙にほとんど書けなかった場合、キーワードを集めることから開始します。
勉強方法は過去に書きましたので、そちらを参考お願いします。
(3)原稿用紙に書けている場合
原稿用紙にほとんど書いていても不合格の場合、上に書いたとおり問われていることを書けていないと思います。
この場合、知識量はあると思いますので、問われていることが何かを掴み論文を書く技術を磨くことになります。
過去問を集めて何が問われているか、マーキングなどで抜き出します。問われていることを抽出する技術を磨きます。次に論文を書きます。
論文の以下の過去記事にも書きましたので参考にお願いします。
誰かにチェックしてもらうのが良いですが、ほとんどの方がいないかと思います。自己チェックします。問われていることが何か、回答が書いてあるか(回答が正しいかは別として)をチェックします。
この作業で克服できます。
技術士二次試験は、問われていることを論文形式で書けば合格できる可能性が高くなる試験です。論文ですので、特定の正しい回答はありません。このため、問われていることを論文形式で書くことを確立できれば合格の可能性が高くなります。
このことを踏まえて勉強しましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。