第34回 マンドリンの練習 ゆっくり弾いてみる
第34回は、マンドリンをゆっくり弾いて練習することです。
楽譜には、速度記号がありおおまかなテンポが指定されています。目標は指定されたテンポで弾くことですが、テンポにこだわってリズムがばらばらだったり、表現ができていなかったりすることがよくあります。
こんなことがないように、ゆっくり弾いて練習する必要があります。
ゆっくり弾くとは動画のような感じです。
1.ゆっくり弾くことのメリット、デメリット
(1)メリット
リズムや表現ができていること、間違っていることを理解できることがメリットです。
聴き取れるテンポで弾くと間違っているところ、弾けないところが明確になります。弾けないところは、繰り返し練習し習得することができます。
ゆっくりしたテンポであっても曲らしく弾けるので、イメージを掴みやすくなります。イメージを掴み、間違いをなくし正しく弾けるようになってから、テンポをあげると曲が完成しやすくなります。
曲のリズムや弾き方を覚えると、テンポアップしても間違わないです。少しずつ完成に近づきます。
(2)デメリット
デメリットは、曲の完成に時間がかかることです。
急がば回れの練習方法なため、弾けるようになってからテンポアップしていく段階で時間がかかります。途中でテンポが頭打ちになることもよくあります。
頭打ちになると練習がつまらなくなり、そこで打ち切りということもよくあります。
(3)デメリットの対策
マンドリン独奏曲ならテンポが頭打ちになった段階で、打ち切ってしまってもよいです。弾けるテンポで弾くのが良いです。曲になっていればテンポが落ちても問題ありません。
マンドリンオーケストラの場合、トップや指揮者に合わせる必要があるのがやっかいです。テンポに追いつかない場合、指揮者に言わないとテンポは下がらないので、指揮者に相談するのが最初です。
テンポダウンができない場合どうするか・・・この場合、楽譜を間引きします。楽譜をみてどのフレーズがテンポに追いつかないか確認し、弾けないフレーズは弾かないようにします。無理して弾くとミストーンが目立ちますので、潔く弾かない方が良いです。
2.日頃の練習
日頃の練習では、最初にゆっくり弾き、次にメトロノームを使います。メトロノームもゆっくりしたテンポです。最後に目標とするテンポまたは弾けるテンポで弾きます。こういう練習方法が良いです。
第33回で書きましたので参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。