マンドリンを弾く技術士

マンドリン独奏曲やマンドリンの弾き方、技術士、本などのブログです。

第26回 技術士二次試験 口頭試験に合格する。

 受験6回目でようやく筆記試験に合格し、口頭試験の準備を始めました。

 筆記試験終了直後から始めましたが、復元回答の作成です。記憶が鮮明のうちにそうそうに取り掛かりました。

 いざ、復元すると・・・原稿用紙が数段余る・・・最後まで書いたけど・・・まぁ良しとしようと復元回答を仕上げました。復元回答は、課題解決能力だけで十分ですが、応用問題も準備しました。

 

 合格発表後、受験日が12月17日とあり、天気が大丈夫かな? と思ったのが最初の印象でした。受験した原子力放射線部門は、例年11月下旬が口頭試験でした。

 当時住んでいた島根県松江市は、12月中旬になると雪が降りやすく飛行機の欠航が相次ぐのが不安でした。

 

 不安を抱えながらも勉強を進めました。

 ネットから口頭試験の傾向を掴み、想定問題を作成し繰り返し勉強し覚えていきました。勉強方法は以下のとおりです。

  • 受験申込書の論文を説明できるように理解する。
  • 復元回答を説明できるようにする。
  • 倫理などを理解し覚える。
  • 復元回答、論文から想定問題を作成する。
  • 受験動機などを考えておく。

  

 ノートに想定問題を書いて、いつでも見れるようにしました。そして、受験当日が迫ってきました。

 

 山陰は雪こそ降らなかったものの12月16日はなぜか米子空港から羽田便が欠航(前日移動だったらやばかった)・・・しかし17日は大丈夫でした。第2便で東京へ飛びましたが、羽田に到着しモノレール、JRで東京駅まで移動するまで安心できませんでした。

 

 東京駅で食事をとり、14時頃に渋谷のフォーラム8に入りました。いろいろな部門の受験生がいましたが、なかには、見たことあるな と思う人もいました。

 

 16時前に口頭試験の部屋の前にある椅子に着座し待機させられ、前の受験生が退室後に声がかかり、口頭試験が始まりました。

 最初に挨拶し受験番号、名前を名乗った後に着座し、試験管から「始めます」と言われ口頭試験が開始しました。試験官は2名で現役の技術士か研究機関に勤務されている方かと思います。

 

 最初は、受験の動機からの質問でした。おそらく手順通りに質問していると思います。ここらへんはすんなりと終わりました。

 次に復元回答から質問がありました。課題解決能力のみで、いきなり「あなたの考え方は間違っていますよ」と言われました。討論になるのはまずいと考え、「私は・・・のように考え回答を書きましたが、参考になりました。ありがとうございます。」と答え、次の質問を引き出すように進めました。そうすると、もう一人の試験管が「あなたの考えは正しいんですよ」とフォローがありました。フォローはありがたいですが、時間も限られていますので、「ありがとうございます」と答え次に進むようにうながしました。

 論文から問題があり、「たったその程度ですか?」と挑発するような発言があり、「単位が違います」と答え、「これは失礼」と単純に認識違いだったようです。挑発行為のような質問もありますが、対立することなく次の質問を出すようにするのがベターです。

 倫理関係に移り、会社にコンプライアンス制度があり社員は順守していることを答えると、試験官がニヤッと笑いました。倫理関係の質問がキラーだったかもしれませんが、この笑いで合格をつかんだなと確信しました。

 最後に会社の受験の支援のことを聞かれ答えると、「以上で口頭試験を終わります」と言われ、一礼し退席しました。時計を確認すると20分以内で終わりました。別の部屋ではまだ試験が続けられていました。

 

 フォーラム8から渋谷駅に移動し、羽田に向かいました。米子行きの最終便で移動しました。日帰りでしたが、疲れもなく無事に受験も終わりました。

 

 そして、3月1日・・・合格発表があり、官報に自分の名前があり合格していることを確認しました。長い技術士の受験も終わりました。