第14回 技術士二次試験 本番までに回答論文を効率よく書けるようにしよう
技術二次試験は、現在は原稿用紙3枚ですが、以前は2時間で4枚でした。600字詰め原稿用紙ですので、2400文字になります。実際に2400文字も書きませんが、時間内に書けなかった受験生も数多くいました。
以前ほどではないですが、原稿用紙3枚で1800文字というのも相当な記載量です。原稿用紙への筆記ですので、間違うと修正が困難です。
この辺を踏まえて、回答論文の書き方を考えておく必要があります。
1.回答論文の時間割当
2時間で原稿用紙3枚書くには、論文構成30分、筆記90分を割り当てます。90分あれば原稿用紙3枚を書くことができます。余裕を持って書くには論文構成の時間を短縮する必要があります。
書く時間が多いほど余裕が出てきますので、誤字脱字や間違いがなくなります。
2.回答論文を効率よく書く
回答論文を効率よく書くには以下の手順です。個人的な考えですが・・・
- 問われていることを確認する。
- 問われていることの結論、理由、説明のロジックを考える。問題用紙にメモする。
- 原稿用紙の回答の割当を考える。
- 原稿用紙に結論、理由、説明を書いていく。
問題を確認し、何を問われているかを最初に確認します。記載漏れがあると不合格になると考えてください。
答えである結論を考えます。結論を決めたら、理由、説明を考えます。ロジックが成立すれば良いです。矛盾があれば考え直します。忘れないように問題用紙にメモしておきます。
原稿用紙の割当は、「述べよ」の問題なら1枚使います。述べよとは論述的に書けの意味です。「説明せよ」なら原稿用紙の半分でも良いです。説明せよなら説明だけを書いていくだけでも十分です。
原稿用紙の割当を決めれば、書いていきます。このような記載前の段取りを短くすると書く時間が増えますので、読める字で誤字脱字も少なくなり、修正の必要がなくなります。
3.本番までにやっておくこと
本番まで時間がない段階ではやることは限られています。十分に勉強しているはずですので、ワードを確認し、説明できることを重点に勉強します。
300個以上のワードを一つでも説明できるようにすると原稿用紙への記載もスムーズに進みます。ワードを見て説明が思い浮かべれば合格も近くなります。
自分は広島で受験しました。受験会場は長机を2名使用でした。
原稿用紙を修正しようとすると机がぐらつき、隣の受験生に迷惑がかかってしまったことがあります。自分も迷惑だったことがありました。消しゴムで消すと、机も動きますので。
今年はコロナでどのような配置になるのかわかりませんが、原稿用紙の修正はできない、しないことを前提に受験にのぞんだ方が良いと思います。