第35回 マンドリンは指盤を見て弾くか、見ずに弾くべきか?
第35回は、マンドリンの演奏は、指盤を見なくて弾くべきか、それとも指盤を見てひくべきか? をテーマに書きます。
結論は、どちらも有効で目的がありますので、どちらでも対応できるようにする必要があります。
1.指盤を見なくてマンドリンを弾いてみる
マンドリンの指盤を見なくて弾くのは難易度が高いです。目的がありますので、対応出来るようにする必要があります。
【マンドリンレッスン 】マンドリンの指盤を見ずに練習しよう!!
(1)初見に対応できるようにする
指盤を見なくて弾けるようになると、初見能力が向上します。楽譜に集中できるからです。楽譜を見て指盤を見ると、リズムが乱れるし、弾けなくて止まってしまいます。動体視力が良ければ、一瞬楽譜を見て指盤を見ることに集中できますが、そんなことできる奏者は少ないと思います。楽譜か指盤のどちらかに集中しないと弾けないと思います。
指盤を見なくても正確にポジションが取れれば、楽譜を見ることに集中できます。そうすると初見能力が向上するわけです。
(2)練習時間の短縮
初見能力の向上と関連しますが、練習時間が短縮できます。ポジションをとる時間が減るためです。
楽譜を見るだけですぐにポジションが取れれば、ポジション取りを短縮し、リズム練習に取り組むことができます。楽譜を習得することが早くなります。これは本当に魅力的だなと感じます。
(3)練習方法
スケール練習が簡単で良いです。
スケール練習は、さまざまなkeyで練習すると効果があります。keyによってポジション、音程が変わるためです。
次に、簡単な曲を弾くのが良いです。簡単な曲とは、複雑なリズムや早いスケールなどがなくポジションがとりやすい曲です。簡単な曲ならすぐに弾けるようになります。徐々に曲のレベルを上げていくと指盤を見なくても弾けるようになります。
2.指盤を見て弾く
一方で、指盤を見て弾く必要性もあります。
プロの奏者の演奏を見ると楽譜をあまり見なくて、指盤を見て弾いていることを見ることがよくあります。
この演奏は、楽譜を覚えています。指盤を見ていいるのは、今、弾いている音のポジションではなく、次に弾く音のポジションを見ています。間違わないようにするためです。
楽譜もポジションも覚えていても本番では心理状態により、焦ったりしますので、先のポジションを見ることは重要になります。
先のポジションを見ることで安心するわけです。
動画でも書いています。
優先としては、指盤を見なくて弾けるようにする方が良いです。
その上で、指盤を見て弾くようにします。練習では、両方のやり方で楽譜を弾けるようにして、本番では指盤を見て弾くようにすることが良いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。