マンドリンを弾く技術士

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第8回 技術士二次試験 「説明せよ」「述べよ」などの語尾の違いによる論文の書き方

 技術士二次試験で出題される問題には、「〜説明せよ。」「〜述べよ。」と言った形式の問題が出ます。

 回答は、語尾を意識して書く必要があります。問題の語尾によって、どのように論文を書けば良いのか説明します。

 

 

1.どんな語尾が試験に出てくるのか?

 部門によって、出題されやすい語尾に違いがあると思いますが、主に以下の語尾が試験に出題されます。

  • 説明せよ。
  • 挙げよ。
  • 述べよ。
  • 記述せよ。
  • 示せ。

 他にも「分析せよ」などの語尾が出題されますが、主なものは箇条書きで示したものです。

 

2.語尾による論文の書き方

(1)「説明せよ」「挙げよ」「示せ」

  そのままですが、ワードを説明することです。

 「○○を説明せよ。」という形で出題されます。ワードである○○のことを書けば説明になります。問題のなかでは、最も答えやすいと思います。自分が受験したときは専門知識の問題で出題されました。現在の原稿用紙1枚で書く問題です。原稿用紙1枚だと論文で書くのが難しいため、「説明せよ。」の形式が出題されることが多いです。

 書き方は、ワードである○○とは何か?と言われたら、その答え、結論を書いて、その次に結論を解説するように書いていけばよいです。解説を書くことで「説明せよ。」になります。

 「挙げよ」は出題されることは少ないと思います。自分が受験したときは問題文にはありませんでした。

 「挙げよ」というのは原因とか要因を「挙げよ。」と出題されると思います。ポイントは複数の原因とか要因など問われていることを「挙げる」ことです。挙げたあとに、挙げた理由を書いていけば良いです。これで原稿用紙を十分に埋められます。1枚で複数の原因などでは足りなくなることもあるかもしれません。

 自分は「示せ」は問題で出会ったことありませんが、「説明せよ」と同じかと思います。最初に問題で問われていることを「示して」次に解説を書けば良いと思います。

 まとめると以下のとおりです。

  • 「説明せよ。」は、結論+解説で記載する。
  • 「挙げよ」は、複数の問われていること(原因など)を書いて、次に挙げた理由を記載する。

(2)「述べよ」「記述せよ」

 「述べよ」「記述せよ」が出てきたら、論文で書く必要があります。

 原稿用紙2枚書く問題は、「述べよ」「記述せよ」の形式が多いです。多くの問題で、3問程度の小問題に分類され、(1)が「説明せよ」、(2)や(3)が「述べよ」や「記述せよ」の形式が出されます。

 「述べよ」や「記述せよ」は、3段形式で書くことをお勧めします。

 3段形式とは「結論」、「理由」、「説明」です。自分は、この書き方を学び筆記試験の合格を勝ち取りました。仕事もこの書き方を意識しています。書き方は以下のとおりです。

  • 最初に結論を書く。結論は、問題で問われていることを素直に書く。「○○のリスクを述べよ」と問われたら「○○のリスクは、・・・である」と書く。
  • 次に理由を書く。理由は結論に対する理由である。「なぜなら、○○は・・・のためである。」という具合に書く。「なぜなら」は素直に「理由は・・・のためである」でも良いです。自分も理由はと書いたと思います(あやふやですが・・・)
  • 理由の後に説明を記載します。説明は理由の説明です。理由だけだと、なぜそうやって決めつけるのか理解できないためです。書き方のコツは、疑問がなくなるまで書くことです。「なぜ?」と疑問があったら、説明を続ける必要があります。「なぜ」がなくなれば説明を終えて、「このため、・・・である」と結論に結びつけて「述べよ」「記述せよ」が完了します。

 「説明せよ」は、結論と解説で構成されるのに対し、「述べよ」「記述せよ」は3段書きのため、書く量が多くなる特徴があります。試験時間に間に合わないと、中途半端な説明になりますので、原稿用紙の構成を考えた方が良いと思います。

 

3.勉強方法

 勉強方法は、ワードを集める段階から始めます。

 時間があれば、「説明せよ」から「示せ」まで全ての語尾で書ければ良いですが、そこまで時間はないと思います。

 ワードの段階は「説明せよ」に絞って書きます。「○○とは何か?説明せよ」と自分に言い聞かせて、その答えを書きます。この答えは解説になります。ワードに対する知識になります。

 ワードの整理ができて、論文を書く勉強に移行したら、自分で問題を作ります。問題の作り方は、過去問を参考にします。

 以下は2020年度の選択科目です。Ⅱ-1-2では、エックス線、ガンマ線がワードになります。ここに別のワードを挟みます。途中は変える必要がありますが、最後「例を挙げよ」や「長所・短所を挙げよ」とします。

 問題を上に示した語尾の違いにより論文を書いています。

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 書いた論文は、誰かに読んでもらうのが良いですが、納得感が得られれば良いと思います。問題形式が違いますが、語尾は同じですので過去5年くらいの問題を遡って問題を作成していけば良いと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。受験者の方々の合格を願います。