マンドリンを弾く技術士

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第30回【更新】 マンドリンレッスン トレモロは肘で弾く!!

 第30回は、マンドリンの弾き方です。トレモロは肘で弾くがテーマです。

 マンドリンは、メソッドが確立されていない楽器です。そのためか様々な奏法があります。それぞれメリット、デメリットがあります。今回のテーマはメソッドというほどではないですが、マンドリン独奏をする上でメリットがある奏法だと思います。

 マンドリンの奏法も書きましたので、参考にしていただければと思います。

 

 

1.トレモロは肘で弾く

 「落葉の唄」というマンドリン独奏曲を練習しているときにデュオ奏法に苦労し、ちょっとしたことがヒントになって、デュオ奏法が改善することができました。


【マンドリンレッスン 】トレモロは肘で弾く!!

 

2.マンドリン独奏で使うデュオ奏法

 マンドリン独奏曲は、デュオ奏法で弾くこと多いです。メロディと伴奏の両方を弾く奏法のことです。この奏法ができないとマンドリン独奏曲は弾けない曲が多いです。逆に言えばできると弾ける独奏曲が多くなります。

 デュオ奏法のことは過去に書きましたので、そちらを参照していただければ幸いです。

hiromandolin.hatenablog.com

 

3.トレモロは肘で弾くとは?

 肘で弾くというのは、イメージです。肘で弾くような感覚が弾きやすいということです。

 マンドリンの演奏方法は、手首弾きと腕弾きがあります。「落葉の唄」を弾いているときは手首弾きになっていました。手首弾きは手首が柔らかくなるため、理想的ですが、どちらかとうとデュオ奏法には向いていないです。

 ピックが伴奏に届かないんですね。手首だけ柔らかくしても伴奏の弦に届かないため、弾いていて苦しいです。なぜか「落葉の唄」だけ手首弾きになっていました。他の独奏曲は手首と腕を使うため、弾けますが、なぜか「落葉の唄」だけ腕が使えません。

 「落葉の唄」とはこんな曲です。


【マンドリン独奏曲】落葉の唄 3回目の録音

 メロディがシンプルで、伴奏が16部音符の細かいフレーズです。弾いていて焦ってしまうのか、腕を使っていませんでした。

 こんなフレーズが出てきます。この16部音符が曲者です。

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 そこで、腕を使うにはどうすれば良いのかなと考えたのが肘を意識することでした。

 腕弾きで手首を使わないと、テンポアップができないので、手首は使った方がいいです。手首を使いながら腕を使うには、肘を使うことでした。

 肘を上下に動かすことをイメージすると腕が上下にストロークできます。さらに手首を使えます。肘を意識する分、手首の力が腕の方に行き、腕と手首のバランスがうまくとれるようになります。

 意識がうまくいかないと思うように弾けないですが、そこは繰り返し練習かなと思います。

 

4.マンドリンの弾き方 3種類もある奏法

(1)手首弾き

 参考までに代表的な奏法を紹介します。

 まずは手首弾きです。手首を柔らかくして弾く奏法です。この弾き方を理想として練習する奏者も多いと思います。

 手首が柔らかい=脱力 となって理想的と考えられているわけです。

 上でも触れましたが、マンドリン独奏曲には手首だけでは対応が難しいです。伴奏がどうしても弾けないことがあるからです。1弦から4弦に移弦すると絶対にピックが届きません。音が柔らかくなるため、手首に拘ってさらに柔らかくしようとするわけですが、柔らかくするにも限界がありますので、手首だけではマンドリン独奏曲は対応ができないです。

(2)腕弾き

 腕を上下にストロークさせて弾く奏法です。

 私の地元である広島にはこの奏法が多いように思います。理由はわかりませんが・・・力みやすいのがデメリットですが、独奏からマンドリンオーケストラまで幅広く使えることがメリットです。

 力が入りやすいためか、長く弾くことができないです。奏者により練習時間がばらばらですが、長くこの奏法で弾くと腕を痛める奏者が多いように感じます。手首に痛みを感じることが多くなったというベテランの奏者が多いです。

 末長くマンドリンを弾くなら、さけた方が良い奏法です。

(3)手首+腕弾き

 自分はこの奏法です。手首と腕弾きの両方を使う奏法です。

  手首を使うため、腕弾きほど、上下にストロークの必要はありません。腕を使うため、手首に極端に力が入ってなければ、ある程度は手首を柔らかくして弾けます。

 両方の奏法のメリットを上手く調和した奏法です。

 しかし、習得するのに時間がかかることがデメリットです。両方の奏法を練習するので、時間がかかるのは当然かもしれません。自分は先生から認められるまで2年間以上かかったと思います。

 この奏法ができたから、多くのマンドリン独奏曲が弾けるようになったのかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。