第71回 デュオ奏法を練習して音楽性と演奏技術を向上しよう。
デュオ奏法は、マンドリン独奏曲に必ずといっていいほど登場する技術です。マンドリンオーケストラでは、ほとんど出ないです。自分は見たことがないです。デュオ奏法を練習すると音楽性が向上したり演奏技術が上達します。
そのことを説明します。
子供の頃にピアノを練習した人が、大人になってからギターをすらすら弾くことが、あります。有名なミュージシャンは子供の頃にピアノを弾いていたことも多いです。
ピアノは、右手でメロディ、左手で伴奏を弾きます。メロディと伴奏の両方を聴き取って演奏するので、耳が鍛えられます。さらに左右を独立して弾きますので、意識を上手く分散できます。このことが音楽性と演奏能力の向上につながります。
大人になってからピアノを練習するのも良いですが、時間もないと思います。
マンドリン奏者なら日頃の練習で音楽性と演奏能力を上達させたいところです。そこでデュオ奏法を練習します。
デュオ奏法は、メロディと伴奏の両方を弾く演奏技術です。メロディと伴奏の両方を聴き分けないといけないので、音楽性と演奏能力が鍛えられます。
1.トレモロと単音で練習
最初は、トレモロを弾きながら伴奏に相当する単音を混ぜる練習が良いです。オーケストラしかやらない場合、この練習だけでも十分です。
ダウンアップを2、3回繰り返し、そのうちの1回のダウンを下の弦を弾きます。例えば、2弦のラの音をトレモロをダウンアップし、そのうちの1回のダウンを3弦のレの音をピッキングします。
この練習を繰り返します。トレモロと単音が別々に聴こえるようになるまで練習します。トレモロは音が切れないようにする。単音がどこからか聞こえる。このようになればデュオ奏法の基礎が完成します。
2.マンドリン独奏曲の練習
独奏を目指したい方、さらに上達したい方はマンドリン独奏曲を練習します。
選択するのは、トロイメライや夜の鐘などがおすすめです。
テンポに拘らず、トレモロ練習と同じように弾いてみます。初めはメロディ部だけ、伴奏だけを弾いて、動きを把握すると耳に残ります。
シンプルな楽譜でも時間がかかりますが、繰り返して練習するとメロディの動きと伴奏の動きが聴こえるようになります。聴こえるようになると伴奏を意識して表現力をつけれるようになります。このことが音楽性の向上や演奏技術の向上につながります。
動画のなかでは、マニアックなピッキングのみでメロディと伴奏を組み合わせた練習も載せていますので、興味があればみてください。