マンドリンを弾く技術士

マンドリン独奏曲やマンドリンの弾き方、技術士、本などのブログです。

第1回 技術士に6回挑戦し合格するまで

名前にあるとおりですが、技術士資格を持っています。

今の時期は、技術士二次試験の口答試験が行われています。1月いっぱい試験が続き3月に合格発表があります。

 

自分は、6回目の受験で二次試験(筆記)に合格し、口答試験は一発で合格し技術士の名称表示することができました。これから受験する方へ、私のように何度も受験するはめにならないように二次試験のエピソードなどを紹介します。

 

1回目の受験 受験の必要はなかった

社内で回覧される業界誌に受験と対策、想定問題が掲載されていましたので、想定問題から勉強しました。書いてあったのは、過去問で問題化されなかったテーマだったことを覚えています。勉強は独学で12月の年末頃から開始しました。

業界誌によると例年3月から6月にかけて問題を作るようで、3月までに社会で問題になったことが問題化されやすいと書いてありました。

私の部門は「原子力放射線」です。順調に勉強していましたが・・・3月11日に福島第一原子力発電所の事故で、試験の傾向が大きく変わりました。

勉強もやり直しですが、何が問題化されるかさっぱりわからないため、勉強方法に困ってしまいました。

受験しましたが、結果は不合格でした。判定は必須問題、専門問題ともBでした。

受験情報の乏しい中での受験でしたが、はっきりいうと受験の必要はなかったと思いました。試験の傾向が大きく変わるタイミングは受験の必要はないと思いました。

 試験会場は、広島市広島工業大学附属専門学校です。毎年、ここで試験があります。

       f:id:hiromandolin:20191229120724j:plain

2回目の受験 傾向が掴めない

特に対策を立てないまま闇雲に勉強して受験に臨みました。問題の傾向が掴めないので、絞って勉強することができなかったためです。

この時点で間違っていましたが、当時はわかっていませんでした。

受験した結果、意外にも必須問題がAで、専門問題はBで総合でB評価でした。A判定の理由はわかりませんでしたが、来年は合格できるかも・・・と思っていましたが甘かったです。

 

3回目の受験 受験制度が変わる

受験後に技術士二次試験の受験制度が変わるニュースを聞きました。選択式の問題が復活すること、論文は専門問題と課題問題に分かれるということでした。専門は原稿用紙4枚、課題は原稿用紙3枚(600字詰原稿用紙)でした。試験時間はいずれも2時間です。

試験制度を知るために福岡の講習会に参加し試験制度から勉強しました。受験は1年延期しようかと思いましたが、通信教育の存在を知り通信教育で勉強して受験することにしました。

通信教育の問題予想と実際の試験問題は大外れでした。判定結果はBでした。試験問題は過去問にもあったオーソドックスなものでした。受験する科目の全体を勉強することが必要だと思いました。

 

4回目の受験 通信教育に疑問を思いつつも一応続ける

 受験科目全体を勉強しながらも通信教育を受講しました。しかし、通信教育の想定問題に取り組むと、こんな問題が本当に出るのか? と疑問を感じていました。

疑問を持ちながらも全体をバランスよく勉強することに心がけました。そして、4回目の受験・・・結果は不合格・・・B判定でした。

振り返ると、今度は勉強範囲が広すぎたことが原因だと感じました。どの知識も中途半端になって、論文が書けるほど仕上がっていませんでした。

 

5回目の受験 論文の書き方の必要性を感じる

3、4回目の受験を振り返り、通信教育はやめました。

勉強方法は、知識の深掘りを中心におこないました。これまでの受験で知識はついてきていましたが論文を書けるほどの知識はなかったので、ノートにワード毎に整理して勉強しました。

ノートで5冊分くらいのワードを整理して試験に望みました。結果は・・・今回もB判定でした。多くのワードを整理したつもりでしたが、結論と理由が食い違っているなど論文の体をなしていませんでした。

それと問題の範囲でした。内閣府のホームページや日本学術会議から引用し問題を作成しており、それらを読んでいないため、背景が理解できていませんでした。

 

6回目の受験 論文を書いて合格を勝ち取る

今回の受験を最後にしようと思って受験勉強しました。

勉強方法、日本学術会議などの公開文献をチェックしました。過去の問題を整理して取り上げられやすいワードを把握して重点的に勉強することを把握しました。論文の書き方は市販の図書から書き方を学び、結論→理由→解説の順番で書きました。

試験結果は、A判定で合格でした。専門、課題ともA判定でした。日本技術士会に自分の受験番号を見つけたときは嬉しかったです。

 

面接試験について

面接試験は、想定問答を作成し繰り返し回答を覚えました。部門こそ違いますが、質問されることはほぼ同じだろうと思っていました。面接時間は20分ですが、自分は18分程度で終わりました。

途中の質問で試験管から笑顔がありましたので、おそらくキラー問題を答えたため、合格圏内に入ったんだろうなぁ と思いました。

思ったより、緊張感もなく終えることができました。

 

なぜ合格できたのか?

 論文の書き方を理解できたこと、公開文献を読んでいたこと、知識の深堀りができたことが合格した要因だと思います。

 論文の書き方が理解できたため、試験官が私の結論、理由がロジカルに記載されていると判断できたかと思います。

公開文献を読んでいたため、問題の予想がおおよそ合っていました。公開文献は公務員、会社員、自営と職業に関係なく全員が閲覧できるため、平等な問題になります。この平等性が重要ではないかと思います。

知識の深掘りが出来たため、論文を深く書くことができました。これはロジカルに書くことにつながりでした。試験管は読んで、技術士としての知識をもっていると判断したのかなと思いました。

 

この記事は思い出やエピソードを中心に書きましたので、次回からは具体的な勉強方法や対策を書きたいと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。