マンドリンを弾く技術士

マンドリン独奏曲やマンドリンの弾き方、技術士、本などのブログです。

第201回 マンドリン 試行錯誤の脱力練習

 楽譜を弾くと右手が力んでトレモロができない・・・奏者なら脱力に悩むことが多いと思います。

 

 どうやれば脱力できるんでしょうね・・・試行錯誤しています。

 

 スケールやトレモロを弾くと、力むことはないと思います。トレモロならなおさらです。

 

 トレモロやスケールなら脱力できるけど、楽譜は力む・・・何が違うのか・・・左の動きが複雑になる。楽譜を見ながら演奏する・・・こんなことが理由だと思います。

 

 楽譜を弾き時は、意識するだけでも脱力ができます。ただし、長続きしません。

 力んだらトレモロを弾いて脱力くを思い出します。思い出したら楽譜を弾きます。この繰り返しで脱力を覚えることができます。

 

 脱力を覚えることがコツかなと思います。試行錯誤の脱力練習・・・まだまだ続けます。

 動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第200回 マンドリン ウラの音を引っ張る

 フレーズを弾くとブチ切れてしまい繋がらないことがよくあります。

 

 なぜ切れるかというと・・・ウラの拍を弾けてないからですね。

 

 例えば8部音符が連なるフレーズを弾いて、ポジション移動する前のウラの拍が弾けていないことがよくあります。

 写真のフレーズの場合、小節単位で一つの塊ですが、ポジションチェンジ前の8部音符が短くなってフレーズのつながりが悪くなります。

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 生き生きとしたフレーズを弾くには、ウラの拍をしっかり弾きます。

 ウラの拍は長めに弾く感覚だとちょうど良い長さになります。

 

 気をつけないといけないのはメトロノームです。リズムを正確に弾くためにはメトロノームは重要ですが、表の拍だけしか合わなくなることがよくあります。

 このようなことがないように、メトロノームを使わない練習でウラの拍をしっかりと弾きましょう。

 

 動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第199回 マンドリン基礎練習 マンドリン独奏に必要な基礎練習

 マンドリン独奏曲・・・弾きたいなぁと思う奏者は多いと思います。コロナの状況でオーケストラの練習ができないので、独奏を弾きたいと思う奏者が増えたと思います。

 

 とは言っても、オーケストラとなにが違うのか?どんな独奏曲があって、どう練習すれば良いか? わからない奏者も多いです。

 どのような練習すれば良いか説明します。

 

 重要なのはトレモロ練習です。

 トレモロの粒を整える練習を重点的にします。マンドリンを学ぶとよく練習しますが、ピッキングから始めて徐々にトレモロに移行する練習です。

 トレモロが整ううえ、独奏曲によく出る16部音符の速く弾くフレーズの練習にもなります。

 

 独奏とオーケストラの違いであるデュオ奏法があります。

 デュオ奏法は、メロディと伴奏を両方弾く奏法です。独奏曲の必須の弾き方ですので、しっかり練習します。

 練習の様子を動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第198回 マンドリン トップの音がメロディの3連符の練習

 マンドリン独奏曲は、3連符やアルペジオが頻繁に出てきますが、トップの音がメロディのフレーズがけっこうあります。

 速く弾くとトップの音がつながりメロディらしく聞こえます。

 

 上手いアレンジだなと思います。トップがメロディで、他の音は伴奏ですからね。アレンジが良いですが・・弾くには練習が必要です。

 

 こういうフレーズを練習します。

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 ちょっとぼやけてすみません。

 トップの音がメロディで8部音符になっています。この音が切れないように弾くとメロディらしく聞こえます。

 

 ポイントは、メロディの音を左指で押さえたら、次の音を弾く、順番がくるまで左指を押さえたままにすることです。そうすると音が残りつながります。

 ゆっくり弾いてメロディが繋がることを確認してからテンポアップします。さらにメロディだけ弾くと印象に残るため、仕上がりが早くなります。

 

 練習の様子を動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第197回 マンドリン マンドリン独奏曲を練習する

 コロナでマンドリン教室の発表会の目処が立ちませんが、練習は継続しています。

 発表会の予定はありませんが、目標がないと練習はつまらないもの・・・来年こそは発表会があると信じて練習します。

 

 練習する曲は「美しき我が子やどこ」です。

 去年から練習して、なかなかいけてんじゃないかと思い弾いてみました。


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 聞き直してみると・・・完成はまだまだでした。

 ということで1から弾き直して練習しています。

 やみくもに練習するのは非効率なので、効率よく練習します。曲もながいですし。

 弾けていないフレーズを中心に練習します。

 練習の様子を動画にしました。

 

 完成はまだまだ先ですが、練習を続け来年の演奏会に間に合わせます。

 

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第196回 マンドリン 終わり方は劇的に

1. 最後のフレーズは印象に残る

 長い曲でも短い曲でも最後のフレーズは印象に残ります。

 お客さんの立場からしたら、やっと終わる(マンドリン独奏曲は長い曲が多い)と思っています。付き合いで来場したお客さんもいますし・・・

 どんなお客さんでも最後のフレーズは印象に残ります。

 

2. 間違わない表現豊かに弾く

 印象に残るからこそ、間違いも印象に残ります。それだけで全体の印象を左右します。

 そんな最後のフレーズは間違わないように表現豊かに弾きましょう。

 

 フレーズを細かくして、繰り返し練習します。覚えるまで練習しましょう。最後のフレーズは覚えた方が良いです。

 繰り返し繰り返しミストーンがなくなるまで練習します。

 

 ミストーンがなくなれば表現豊かに弾きましょう。

 やりやすいのは音量のコントロールです。最後はフォルテシモで終わるとエンディング感が出ます。

 

 動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第195回 マンドリン 手首が硬くなったらトレモロで脱力

 マンドリンの練習すると練習始めは力んでいます。基礎練習して弾きなれてから楽譜を弾きます。力みは残っていますが、脱力ができています。

 

 練習が進むとフォルテ、ピアノと音量コントロール、表現力を使いますので、徐々に左右に負担がかかります。

 負担がかかると右手に負担がかかり手首が力んできます。このような状態で弾くと思うように弾けなくなるので、練習を中断して脱力を取り戻す必要があります。

 

 脱力は、トレモロ練習により戻します。

 右手だけを使います。

 

 このステップで脱力を回復することができます。

 動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第194回 マンドリンの課題練習:デュオ奏法を練習する

1. 課題は何か?

 マンドリン独奏曲をマスターするうえで、デュオ奏法が課題です。

 デュオ奏法は、一人二役の演奏方法です。メロディと伴奏を独奏で弾きます。難しそうに思えますが・・・実際のところ難しいです。

 いかにも複数の奏者が演奏しているように聴こえるために練習します。

 

2. 音が切れる、潰れる

 デュオ奏法の課題は、音が切れないこと、潰れないこと・・・すなわちスラーを弾くことです。厳密には、音が切れていますが、聞いている方には、切れているようには聞こえません。それがデュオ奏法の完成形です。

 

 基礎練習は、開放弦です。上の弦でトレモロしながら、下の弦をピッキングします。ミストーンのように聞こえますが、意図的に下の弦をピッキングします。

 

 基礎練習が終わったら、楽譜を弾きます。マンドリン独奏曲の楽譜の多くにデュオ奏法のフレーズがあります。弾き慣れるまで楽譜に潰される奏者もよくいます。

 

 ポイントは、音が潰れないこと、切れないことです。

 ゆっくり弾きます。音が潰れてなく繋がっていることを聞き取れるテンポです。

 

 音を繋げるには、指を離さないことです。次の出番がくるまで、とにかく指は離さないようにして弾きます。

 音が潰れないようにするには、指が他の弦にあたらないことです。弦に指があたり音が潰れることがよくあります。

 このことに気をつけて練習します。

 

 課題に取り組んでいる様子を動画にしました。ご視聴いただければ幸いです。

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第193回 マンドリン デュオ奏法はできていない前提で練習する

間違った動画を貼り付けていましたので、修正しました。

 

1. 自分の耳はあてにならない

 聞いているようで聞いていない・・・自分の耳のことです。

 「十分に弾けている」・・・そう思っていても他の奏者が聞けば「弾けていない」と聞こえます。

 

 自分の耳はあてにならないと前提に練習する必要があります。

 

2. 自分の耳と他の奏者の耳があうように練習しよう

 「どうしようか?」ということですが、自分の場合、特にデュオ奏法の伴奏で、そのように言われることがあります。

 デュオ奏法は、一人二役の弾き方で、メロディと伴奏を同時に弾きます。伴奏に気をつけているつもりですが、弾けていないということがあります。

 

 ゆっくり弾いてみます。ポジション練習と同じです。確実に繋がっている、間違いがないと確信できるテンポで弾きます。テンポといってもリズムは無視します。つながることを第一に確信がもてるまで繰り返し練習します。

 

 弾けているフレーズも弾きます。これは聞こえ方を確認するためです。弾けているフレーズと弾けていないフレーズが同じように聞こえれば「弾けている」と確信が持てます。

 先は長いですが、じっくりと練習します。

 練習する様子を動画にしました。ご視聴いただければ幸いです。

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第192回 マンドリン ポジション練習はイメージ練習も兼ねよう

1. ポジション練習

 マンドリンだけじゃないですが、楽譜の練習開始は、まずポジション練習から始めることがあります。

 ポジション練習は、楽譜を初めて弾いた時だけじゃなく、弾けるようになってからも続けます。いつのまにか間違ったポジションを覚えてしまうことがよくあるためです。ポジションを修正する意味でも弾けてからでも練習しましょう。

 

2. ポジション練習の方法

 ポジション練習は、ポジションを正確に押さえて、ピッキングします。基本はこれだけですが、いくつか注意点があります。

 

  • 音が響いていることを確認する。
  • テンポアップが可能なポジションであること。
  • 演奏する姿をイメージする。

 

 音が響いていること、無理のない押さえ方でテンポアップができることは誰でもしますが、演奏のイメージをすることは、しない奏者が多いです。

 演奏イメージを行うと、理想の演奏に近づくことができますので、できるだけ具体的にイメージをしてポジション練習しましょう。

 

 動画にしてみましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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第191回 マンドリン ピックを立てて粒立ちをよくしよう

1. ピックを寝かせてはだめ

 マンドリンは、ダウンピッキングとアップピッキングの繰り返しが基本です。ピッキングが上手いとトレモロも綺麗になります。

 

 トレモロに悩む奏者はけっこういます。多くは音に悩みがあります。

 トレモロがいまいち・・・音が汚い・・・自分の音に悩む原因は、音の粒立ちにあります。

 

 音の粒立ちが悪い・・・どういうことかというと、音と音が重なる現象です。粒立ちが良いとは、音が独立し次に弾く音と重ならないことです。

 

 同じ音でもダウンとアップで微妙に違うので、音が重なると汚く聞こえます。

 音が重なる原因は、ピックが寝てしまうことが原因です。ピックが寝ると、弦を通過するのに時間がかかり音が残ってしまいます。次の音を弾くため、音が重なるわけです。

 

2. ピックを立てて弾く

 ピッキングは、弦に対し、ピックを立てて弾くのが基本です。

 ピックが立つと弦への通過時間が短くなり、音と音が重ならなくなります。

 

 ピックを立たせるためには、ピックを握りすぎないように注意しましょう。軽くつまむようにして握るとピックの弦離れがよくなります。

 

 動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。

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