第194回 マンドリンの課題練習:デュオ奏法を練習する
1. 課題は何か?
マンドリン独奏曲をマスターするうえで、デュオ奏法が課題です。
デュオ奏法は、一人二役の演奏方法です。メロディと伴奏を独奏で弾きます。難しそうに思えますが・・・実際のところ難しいです。
いかにも複数の奏者が演奏しているように聴こえるために練習します。
2. 音が切れる、潰れる
デュオ奏法の課題は、音が切れないこと、潰れないこと・・・すなわちスラーを弾くことです。厳密には、音が切れていますが、聞いている方には、切れているようには聞こえません。それがデュオ奏法の完成形です。
基礎練習は、開放弦です。上の弦でトレモロしながら、下の弦をピッキングします。ミストーンのように聞こえますが、意図的に下の弦をピッキングします。
基礎練習が終わったら、楽譜を弾きます。マンドリン独奏曲の楽譜の多くにデュオ奏法のフレーズがあります。弾き慣れるまで楽譜に潰される奏者もよくいます。
ポイントは、音が潰れないこと、切れないことです。
ゆっくり弾きます。音が潰れてなく繋がっていることを聞き取れるテンポです。
音を繋げるには、指を離さないことです。次の出番がくるまで、とにかく指は離さないようにして弾きます。
音が潰れないようにするには、指が他の弦にあたらないことです。弦に指があたり音が潰れることがよくあります。
このことに気をつけて練習します。
課題に取り組んでいる様子を動画にしました。ご視聴いただければ幸いです。