マンドリンを弾く技術士

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第73回 マンドリンの演奏 ゆっくり弾いて速いテンポに対応する

 トレモロの曲で、テンポの速い曲はいくらでもありますが、テンポアップすると弾けなくなることがよくあります。普通のことです。

 ですが対策はあります。そのあたりを説明します。

 

 テンポアップすると、テンポにつられてトレモロが速くないます。速くなるとは回転数が上がることです。トレモロの回転数が上がると速いテンポでは弾けなくなります。

 拍に音を詰め込みすぎるからです。

 

 テンポがあがるとトレモロの回転数が上がり、♩にダウンアップを6回とか8回とか詰め込んでしまいます(通常が4回の場合)。ダウンアップの回数を数えている奏者は少ないと思いますが、速い曲に対応できない場合、トレモロの回転数が上がってしまっていることが原因である場合がほとんどだと思います。

 音符にトレモロを詰め込みすぎて速く弾けなくなるわけです。

 

 速く弾くには、逆にトレモロの回転数を落とす、ダウンアップの回数を落とすことが有効です。6回ダウンアップしたところを2回ダウンアップに落とせば余裕で弾けます。

 

 注意するのは、ゆっくりトレモロしますので、引きずられてテンポダウンしてしまうことです。練習は、メトロノームを使いテンポダウンしていないことを確認します。

 トレモロの回転数が上がっていないことを確認しながら速いテンポについていく練習をします。繰り返し練習すると、ゆっくり弾きながら速いテンポに対応できるようになります。

 動画にするとこんな感じです。


マンドリン演奏 トレモロの速い曲は回転数を落とすと弾けるようになる。