マンドリンを弾く技術士

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第63回 マンドリンを演奏しながら自分が弾いた音を聴けるようになろう

 自分自身も今でもありますが、自分が弾いた音を聴いていないことがあります。楽譜に集中しすぎたり、間違っていないか左右の手に意識が向いてしまったりすることが原因です。自分の弾いた音を聞いていない奏者はけっこういると思います。指揮者目線で見ると、間違っても気がついていない奏者が多いためです。

 

 そもそも自分の音を聴いていない原因は、テンポが早いことがあげられます。テンポが早くてメトロノームにあっているかどうか、楽譜に意識が向きすぎになっていることがあります。

 

 この場合、対策は簡単です。テンポを下げれば音が聴けるようになります。テンポを下げて練習すれば音が聴こえるようになります。テンポをあげるときは徐々にあげていけば早いテンポでも聴けるようになります。

 

 厄介なのは、テンポに関係なく自分の音を聴いていないことです。思い込みが強く、間違っていないと考え意識が楽譜に行きすぎていることが原因にあげられます。ミストーンが目立たなければ、こうなるだろうと思います。

 

 対策は、独奏とオーケストラで異なります。独奏の方が対策は簡単です。

 独奏は自分で演奏をコントロールできますので、メロディと伴奏を別々に練習します。別々に練習すると特に伴奏をはっきりと聴けるようになるので、伴奏が記憶になります。伴奏が記憶に残ると、伴奏の音が耳に入ってきますので、聴けるようになります。ここでテンポを落とすとさらに聴けるようになります。メロディと伴奏をはっきりと聴けることで、音質もよくなります。

 オーケストラの場合、自分以外の音をコントロールできないので、テンポを調整することができません。テンポを下げれば余裕が出てきますので、意識を分散させれば聴けるようになりますが、そうはいかないことがほとんどだと思います。

 オーケストラは、録音してみましょう。練習時にPCMレコーダー等の音質の良いレコーダーを持ち込んで合奏を録音します。PCMなら他のパートがはっきりと聴けるようになります。録音した音を何度も聴いてみます。練習の都度、録音するのも良いです。記憶に残るほど聴けば練習時に他のパートも聴けるようになります。

 

 音を聴けるようになれば演奏の間違いに気がつけるように上達も早くなります。ぜひ練習してみましょう。

 動画にするとこんな感じです。

 


【マンドリンレッスン 】弾きながら自分の音色を聴けるようになろう!!