マンドリンを弾く技術士

マンドリン独奏曲やマンドリンの弾き方、技術士、本などのブログです。

第3回 マンドリン独奏曲「夜の鐘」Bells of Night

マンドリンを弾く技術士です。

第3回目は、マンドリン独奏曲「夜の鐘 Bells of Night」です。

 

 

夜の鐘の演奏

どんな曲なのか聴いてみましょう。自分で弾いた曲です。


マンドリンソロの練習 ハーモニクスから「夜の鐘」へ

 

第2回でも紹介しました。ハーモニクスから始まるのが印象的です。階段を駆け上がるようなフレーズが何度か繰り返され、ハーモニクスを挟み主題へと進みます。主題の後は階段のようなフレーズが繰り返されハーモニクスで終わります。ハーモニクスがいい感じを演出しています。

 

「夜の鐘」との出会い

マンドリンのレッスンに通い始めて2年くらいは基礎練習の繰り返しでした。

基礎練習が終わり、最初に挑戦した独奏曲が「夜の鐘」でした。先生からは「独奏曲の中ではそれほどレベルが高くないので、初めての独奏曲にはちょうど良いよ」と言われました。

ちょうど良いと言っても基礎練習終えたばかりでは弾けなかったですが・・・

楽譜を確認すると基礎練習の楽譜の方が難しい感じで、この曲ならすぐに弾けそうだなと思いました。すぐに弾けるだろうとは思っていたのですが・・・甘かったです。

 

「夜の鐘」の練習

ハーモニクスはギター弾いていた時に経験があったので、楽に弾けましたが、すぐに壁にぶつかります・・・デュオ奏法です。「夜の鐘」にデュオ奏法は少なく、ほとんど小節の頭の部分でしたので、楽に弾けると思いましたが・・・甘かったです。右手首が硬いためかメロディを弾きながらベースやコードを弾くことができませんでした。

先生に相談して、もう一度、基本中の基本であるピッキングトレモロをやり直そうか? と言われ「今更?」と思いましたが・・・このままでは弾けないと思ってトレモロの練習をやり直しました。

 弾けないと思ったら、対策を考えて立ち止まってみることもソロ奏者として重要かと考えました。ここらへんは先生からのアドバイスでもあります。

トレモロの練習

まず練習したのはトレモロです。基本中の基本ですが、マンドリン独奏曲を弾けるだけのトレモノでは無かったようです。

習得したのは、ピッキングから徐々にトレモロにする練習です。

こんな練習です。


【マンドリンの弾き方】ピッキングからトレモロへ!!

 

ピッキングしたらいつのまにかトレモロになっていた練習です。奏者には、できない人が結構います。自分もその一人でしたが・・・

先生に師事して最初におそわりましたけど、習得がいまいちだったようです。

この練習は最初にレッスンで教わっていたので、習得は楽でした。

 

デュオ奏法の練習

難しかったのは、デュオ奏法でした。デュオ奏法は、メロディと伴奏を同時に弾く奏法です。2人の奏者で弾いているように聴こえることからデュオ奏法と言われます。

こんな練習をしました。


【マンドリンの弾き方】デュオ奏法の練習

 メロディ弾きながらコードやベースを弾くというのがわかっていませんでした。

自分では弾けていたつもりでしたが、先生が聴くとメロディとベースやコードがぶちぎれているのがわかります。自分ではわかりませんが・・・

シンプルな練習ですが、レッスン丸ごとこの練習に費やすこともあり、デュオ奏法がそれなりに向上していきました。でも今でもできないことがよくあります。継続して練習することが大事なんだと思います。

 

「夜の鐘」練習再開

トレモロ、デュオ奏法の練習して、「夜の鐘」の練習を再会しました。

綺麗なメロディであり、音符がそれほど多くないため、リズムを取るのは簡単でした。YouTubeで他の奏者も演奏していますので、イメージも掴みやすかったです。

デュオ奏法のパートは何とか弾けたというレベルで、発表会で披露できるほどのクオリティはなかったですね。テンポがLentoでしたので、何とか弾けたという程度でした。

先生から合格は言われなかったと記憶していますが、次の曲を弾くことから、最後はうやむやで終わったしまいました。

上に書きましたが、立ち止まって基礎から練習をやり直したのが結果的に「夜の鐘」の習得につながったのかと思います。先生からのアドバイスのおかげです。

 

「夜の鐘」とはどんな曲なのか

 作曲者は、Luigi Paparello(以下「ルイジパパレロ」)です。イタリア人ですがアメリカで活動(住んでいた?)していたようで、アメリカで楽譜を出版していたようです。「夜の鐘」以外では、「愛の喜び」がマンドリン独奏曲で有名です。自分も弾いたことがあります。「夜の鐘」「愛の喜び」に共通しているのが単純でテクニックに凝っていないことです。メロディの美しさで観客を魅了することに重点を置いて作曲したのかもしれません。

「夜の鐘」のハーモニクスは鐘の音を表現しているようで、弾く側も聴く側もわかるのかなと思います。こういうセンスの良さもあるようです。

 

「夜の鐘」は、演奏会の中心に置くことはあまりないようですが、最初に弾いたり、アンコールで弾くには良い曲だと思います。メインで弾く曲よりもアンコールで弾く「夜の鐘」の方がお客さんから好評だったというようなエピソードもあります。

4分程度で覚えやすいので、自分のレパートリーとして楽譜を見ずに弾けるようにすると良いのかなと思いました。自分は一度は覚えましたが、しばらく弾いていないと忘れていました。覚えるときは、曲の構成も把握しないとすぐに忘れますね。

 

最後に

マンドリン独奏の練習に最初に「夜の鐘」を選んだのは良かったです。綺麗なメロディであり、弾きたい気持ちが発揮されるからです。

このように書きましたが、まだ演奏会では弾いたことのない曲です・・・

何かの演奏会で弾きたい気持ちは確かです。そのためにはいつでも弾けるように覚える必要があります。いつどこでも弾けるように、自分も聴きたい曲なので、たまには練習しようかと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。