第124回 マンドリン 主弦と副弦を確実に捉える
トレモロするとピックが弦を捉えていない、当たっていないことがあります。音量や音色が不安定な場合、弾き方に原因があることが多いです。
弦を確実に捉えるようにして弾くことを説明します。
1. トレモロは主弦と副弦を捉えることが重要
マンドリンは、主弦と副弦の構造です。トレモロでもピッキングでも主弦と副弦の両方を弾きます。
しかし、ダウンから始めると主弦だけとか、副弦だけしか弾いていない・・・ということがあります。
2. トレモロの方法
2.1. ピックを弦に当てるトレモロと当てないトレモロ
トレモロは奏者によって様々ですが、大きく2つに別れます。
2.1.1. 弦にピックを当てるトレモロ
2弦のラの音をトレモロする場合に例をとると、ラの音をダウンピッキングした後、1弦に当てて、その反発力でアップピッキングします。ラの音を弾いたら、3弦にピックを当てて反発力を生じます。
この繰り返しでトレモロする方法です。
2.1.2. 弦にピックを当てないトレモロ
弦にピックを当てずに右手の振り幅を最小限にして弾くトレモロです。こちらでトロモロする奏者が多いのではと思います。
3. 主弦と副弦を確実に捉えよう
特に2.1.2.の方法ですが、主弦と副弦のどちらかにピックが当たっていないことがあります。音量が不安定になりますのですぐにわかります。
3.1. ピックの角度に注意
まず、ピックの角度が弦に垂直になるようにして弾きましょう。寝てしまう角度だと副弦を捉えないことがあります。
3.2. ピックの深さ
ピックの深さを適度に深くします。弦に対し浅すぎるとピックが弦の上を通過してしまうことがあります。深すぎると脱力がうまくいきませんので、バランスはとりましょう。
動画にしてみましたので、ぜひご視聴お願いします。
4. まとめ
- 弦にピックを当てないトレモロが副弦にあたらないことに注意
- ピックの角度に注意
- ピックが浅すぎると弦の上をピックが通過してしまう。
以 上