マンドリンを弾く技術士

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第37回 技術士二次試験 不合格の可能性は低くても業務経歴票の記載内容を考えよう。

 技術士二次試験を勉強するにあたり、4月頃に業務経歴票を書くことになります。業務経歴票も受験の一部ではありますが、この段階で落ちることはないと思います。筆記試験後に口頭試験に進みますが、口頭試験の段階で質問されることになります。

 

 

1.技術士としての業務要件

1.1 職務内容について

 滅多に不合格になることはないですが、職務内容として、受験条件の7年間を満たしているか確認されます。過去10年程度の職務内容を棚卸して記載しましょう。

 地位、職名がないと不合格の可能性があると聞きますが、自分の周囲には地位もない人が合格していますので、地位や職名はそれほど重要ではないと思います。

 業務要件で重要なのは、技術士に相応しい業務をしてきたかです。

 

  • 専門とする事項の内容が確認できること。
  • 技術者として責任者であること。

 以上の2点が確認できるように記載します。確認できない場合は口頭試験で質問があると考えましょう。

 

 専門とする事項の内容が確認できることとは、計画、研究、分析といった技術士法第二条の定義にあてはまる業務をしてきたかということです。

 職務内容では、技術士法第2条を読んでから記載しましょう。

 

 技術者としての責任者は、地位や役職があればその役割を書けば問題ありません。地位いや役職がなければ、プロジェクトのリーダーや推進者といった責任がある立場であることを記載します。

 

2.技術的体験論文

2.1 技術的体験論文で書く内容

 技術的体験論文は、業務要件に記載した業務のうち新しい業務をネタにします。責任ある立場で進めたのが比較的新しい業務のはずで口頭試験でも答えやすいと思います。口頭試験を意識して以下がわかるように記載します。

  • 立場と役割
  • 課題、問題点
  • 技術的提案
  • 成果
  • 評価、今後の展望

 

2.2 立場と役割

 簡単に書きます。責任者であることがわかれば良いです。業務内容の経緯も書きます。最初の導入部にあたります。

 

2.3 課題、問題点

 業務内容から課題と問題を記載します。問題点を書いて、その中から課題を書きます。課題とは解決しなければならないことです。技術的提案につながるように記載します。

 

2.4 技術的提案

 課題を解決するために何を提案したのか、どこに着目して技術的提案=解決策を考えたのかが重要になります。 

 試験管が着目しやすいところです。口頭試験に進んだらQAをしっかりと考えましょう。

 

2.5 成果

 技術的提案を実効したことにより、どのような成果が得られたのか記載します。コスト低減効果など数字でわかれば数字で記載します。

 

2.6 評価、今後の展望

 水平展開ができるかどうかなど今後の展望につながることを記載します。

 

 3月頃に2021年度の受験に向けて、業務経歴票の記載内容を検討すると思います。2月頃から業務を棚卸して書く内容を考えましょう。