第77回 マンドリンの基礎 スラーが切れないように演奏しよう!!
マンドリン独奏曲、マンドリンオーケストラの楽譜、どちらもスラーがあります。メロディには、必ずスラーがあります。スラーを守って弾くと聴き手にとって心地よい曲になります。
しかし、スラーを守って弾くのはけっこう難しいものです。どうやってスラーを弾くか説明します。
1.スラーが弾けない原因
左右の手で原因が考えられます。
トレモロの曲なら右手が原因になることが多いです。トレモロが止まる・・・右手が止まってしまうことが原因です。
次のフレーズを弾くために一旦右手を止めてしまうことがよくあります。
左手の場合、ピッキングの曲に原因になることが多いです。
ピッキングした後に左手を離してしまうことがよくあります。離してしまうからブチッと音が切れてしまいます。
2.対策・・・どうやってスラーを弾くか?
右手は常にトレモロ、左手は単純に離さないようにすればスラーが弾けます。
左手の方が右手よりも優しいと思います。音が残ることが明確にわかるためです。問題は右手ですね。奏者が気が付かないうちに右手が止まってしまいます。
なぜ右手を止めてしまうのかというと、トレモロの回転数が速いためです。速くて意識が右手から離れてしまい止まってしまうことに気が付かないことです。
対策は、回転数を少し緩めることです。もし♩で6回ダウンアップしていたら、4回にするとかです。数える必要はありませんが、明らかに回転数を落としたことがわかれば余裕ができて、右手がトレモロしていることも意識できます。
独奏曲のように伴奏が入っていると特に有効です。伴奏で回転数を緩めても気が付かれませんので・・・
回転数を緩めると右手のコントロールも簡単になり、弦にタッチするノイズ音なども少なくなります。
3.気をつけること
楽譜は、細かくスラーがかかっていることがよくあります。このスラーを守ることも重要ですが、スラーとスラーの間が空けすぎて休符を弾いているような状況に聴こえます。
休符が来るまで右手を休まずに弾いた方が表現豊かに聴こえます。
動画にまとめましたので参考にしていただければ幸いです。