マンドリンを弾く技術士

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第28回 技術士二次試験 口頭試験で落とされる可能性がある技術士としての適格性の問題に注意しよう。

 2020年度の技術士二次試験の口頭試験が始まり既に受験した方、これから受験される方がいるかと思います。

 口頭試験では、筆記試験の答案や論文が重点的に質問されますが、注意しないといけない質問があります。注意しないといけない質問に答えられないと不合格の可能性もあります。

 

 技術士としての適格性が要注意です。配点は低いため、1,2問程度しか問われることがないですが、答えられないと不合格になります。配点が低いため、1問の重みは大きくなります。

 

1.技術者倫理

 倫理は、日本技術士会のホームページにある技術士プロフェッション宣言技術士倫理要項が問われることが多いです。特に技術士倫理要綱が問われやすいです。倫理要綱は、書いてあることをQAに展開すれば問題ないと思います。

 やっかいなのは、受験者が所属する会社の倫理を問われることです。公益の利益の優先や法規の遵守などに絡めて質問してきます。

 所属する会社のコンプライアンスCSR制度など倫理に関する制度が必ずあるはずですので、整理することをお勧めします。所属する会社の倫理を答えられない受験生はけっこういます。

 

2.継続研鑽

 技術士試験を受験する方なら日頃から勉強していますが、組織として継続研鑽の仕組みがあるかどうか聞いてくることがあります。「ありません」と答えると不合格の可能性が高くなりますので、所属する会社でどのような継続研鑽の仕組みがあるか調べて整理しましょう。

 どこの会社にも受験代補助や技術士受験の受験回数の無制限など受験生を支援する制度があると思いますので、このような支援制度を答えても大丈夫です。勉強するのは自分、会社がサポートするということも継続研鑽の仕組みとして認知されています。

 会社で勉強会があると答えるのも良いです。何らかの組織の関与があり継続研鑽を続けられるということを答えることができれば大丈夫です。

 

3.その他

 受験動機は聞かれやすいので答えられるようにしましょう。

 自分に箔をつけるためといった答えはアウトです。社内で技術士が必要とされているから、受験したという答え方が良いです。上司からの指示ということではなく自発的に受験したということを答えるとさらに良いです。

 

 技術士としての適格性は、落とし穴がある質問がくることがありますので、きっちりとカバーしときましょう。