マンドリンを弾く技術士

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第19回 技術士二次試験 口頭試験対策 実務能力編

 口頭試験対策その2は、技術士としての実務能力を説明します。口頭試験ではもっとも質問がある分野ですので、しっかり勉強しましょう。

 

1.実務能力の質問

 実務能力は、経歴、小論文及び筆記試験の問題が試験範囲です。自分が受験した時は、おおよそ経歴が3、小論文3、筆記試験の問題4の割合でほぼ均等に質問がありました。主な質問は以下のとおりです。

  • 係長って、課長の次なんでしょう?職場は何人いるの(経歴)?
  • 論文の業務は、経歴のどの業務に該当するの(経歴)?
  • 被ばく線量はどのくらいだったの(小論文)?
  • 役割は何か(小論文)?
  • この考え方は間違いじゃないのか(筆記試験)?→もう一人の試験官が「必ずしも間違えとはいえない」とフォロー 

  経歴は思いつきに近い簡単な質問が多かったです。小論文と筆記試験は事前に目を通しており、練られた質問でした。おおよそ想定問題のとおりでしたが、想定していない質問もいくつかありました。

 

2.試験官

 試験官は、白髪のベテランの方が2名でした。間違いなく業界の方でした。おそらく技術士資格も所有しているものと思います。 

  慣れている様子でしたので、何度も試験官の経験がありそうに思いました。

 

3.実務能力の対策

(1)想定QAの作成

 最も効果がある勉強方法が想定QAを作成することです。ドンピシャで当てはまらなくても応用が効きますので、答えられるようになります。

 口頭試験に進んだ受験者の方なら、相当の知識をもっていますので、Q出しもAを書くこともそれほど苦労はないはずです。思いついたQからノートに書くか、Wordに書き溜めておけば次口頭試験の対策ができます。

 Qの作成は、合格者にどのようなことを質問されたか聞いてみるのが最適です。近くに合格者がいない場合、ネットで質問の傾向を検索してみるのが良いです。どの部門も質問の傾向はそれほど変わらないはずです。

 ネットで検索してもわからない場合は、小論文や筆記試験の回答を見て、「なぜ?」を繰り返してみます。受験者がなぜと突っ込みたくなる箇所は試験官も質問してくる可能性が高いところです。「なぜ?」とツッコミたくなる箇所を抽出してQAを作れば想定されるQをおおよそカバーすることができます。

(2)小論文は説明できるようにしておく

 小論文は説明できるようにしておきましょう。「小論文の内容を説明してください」と質問がとんでくるからです。

 部門によるかもしれませんが、小論文の説明が必ずある部門もあるようです。2、3分程度で口頭で説明できるようになれば良いです。自分の時は質問はありませんでした。部屋にホワイトボードはなく、もし質問があれば口頭のみで説明する必要がありました。

 説明は、小論文にそって計画や結論を順序よく説明できるようにします。試験官も小論文に目を通していますが、わざとわからないしぐさをすることもありますので、本番では止まることなく説明します。

(3)経歴について

 実務能力で落とし穴があるとすれば経歴です。小論文と筆記試験の説明は、しっかり勉強しますので、おおよその質問は答えれるようになります。経歴は、意味不明なことも聞いてきますので、慌ててしまうことがあります。

 経歴に書いた役職や業務内容を簡単に説明できるようにしておきます。受験票に書いた専門分野と整合がとれるように説明します。整合がとれないと質問があった場合に答えられないからです。

 経歴に書いた全ての業務が専門分野に関係あるとは限りませんが、質問されても答えれるようにしておく必要があります。

 

実務能力の想定QA を作成したら、本番まで繰り返し読んで頭にたたきこみましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。