第212回 マンドリンの練習 正しくゆっくり弾く練習
マンドリンの練習は、楽譜に指定されたテンポで繰り返し練習することが多いです。マンドリンだけじゃないですが・・・
弾けるようになるまで繰り返し練習するわけですが、この練習方法が間違っています。
弾けるようになったと思った時は、間違った弾き方をしている場合がよくあります。音符を抜かしたり、リズムが違ったりと・・・
楽譜どおりに弾けていないことがほとんどですね。自分もそうでした・・・
練習は、「正しくゆっくり弾く」ことが重要です。
プロの奏者も楽譜を弾く時は、ゆっくり弾きます。ゆっくり弾くと指が楽譜を覚えます。ゆっくり弾くため、正確性が高いです。
急がば回れと言われますが、正しくゆっくり弾いた方が結果的に早く正確に弾けるようになります。
練習は、正しくゆっくり弾きましょう。
動画にしましたので、参考にしていただければ幸いです。
第211回 マンドリン独奏曲のテーマとバリエーション バリエーションはテーマがどのように変化したのか?
マンドリン独奏曲は、イントロ、テーマ、バリエーション、フィナーレの構成です。
イントロはあっさり弾き、テーマは比較的ゆっくり大人しく主題を提示します。バリエーションで、表現豊かに弾くのが一般的です。
バリエーションは、テーマのある部分が何らかのアレンジされています。このアレンジを見破ると独奏曲の演奏方法がロジカルになります。
バリエーションを弾く時は、どのようにアレンジしているか考えてみましょう。
上の写真の楽譜だと3連のトップの音がメロディです。このメロディはテーマから引用されています。速く弾くとトップの音がつながりテーマのメロディと同じだとわかります。
このフレーズは、速く弾くんだなとということがわかります。
こういう見方ができると楽譜を解析できる力も身に付きます。作曲編曲もできるようになります。
マンドリン独奏曲だけじゃないですが、楽譜を弾く時は構成を考えてみましょう。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第210回 マンドリンを独学で学ぼう マンドリンの構え方
マンドリンは、指導体系が明確に定まっていないため、独学で学ぶのが難しいと言われます。正解がないので、独りよがりな演奏方法になりがちな楽器です。
そんなマンドリンですので、レッスンを受けた方が良いですが、近場に教室がない奏者も多い(プロの奏者そのものが少ない世界です)ので、独学で学べないか考えてみました。
今回は、2回目です。
第1回目はピッキングでしたが、弾く前に考えることがあるだろうと思いましたので、今回は構え方です。
マンドリンは、ボウル状の形状です。構えにくい形状ですね。
構え方は、自分自身が構えやすい持ち方で良いです。
重要なのは、ピックの角度です。ピックが、胴に対し垂直になるようにします。垂直になれば構え方は安定しやすい方法で良いです。
マンドリンの胴を垂直にする構え方、やや斜めの構え方ありますが、ピックの角度だけは気をつけましょう。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第209回 マンドリン独奏曲「美しき我が子や何処」のバリエーションを弾いてみる
コロナで教室の発表会の見通しが立たず、いつ演奏ができるやら・・・
このまま第5波が終息してくれれば来年こそ、開催できるはず・・・
第6波が来ると言われてますので、無観客でも良いので演奏がしたいです。
演奏ができることを信じてレッスンに通って、マンドリン独奏曲の完成度を高めています。モチベーションを高めないと続かないですね。
演奏会の日程が決まればモチベーションが高まりますが、決まりません。
そんな時は、演奏を録音します。
演奏を録音すると本番の雰囲気を味わうことができます。自分の演奏を聞けます。そんなメリットがあります。
マンドリン独奏曲「美しさ我が子や何処」を録音してみました。全体が10分近いので、バリエーションのみ演奏しました。
バリエーションは、デュオ奏法で弾くパートです。メロディが綺麗ですよ。
こんな感じです。
仕上がってきたつもりですが、もっとテンポアップが必要です。3分以上はちょっと長いです。そうは言ってもテンポアップは難しいですが・・・
もっと弾いてテンポアップします。
第208回 独学で学ぶマンドリン 最適なピックの厚さは何ミリか?
マンドリンを弾くには、ピックが必要です。
ピックは、べっ甲やナイロンなどがあります。以前はべっ甲でしたが、今はナイロンやプラスチックが主流です。
プラスチック(ナイロンもプラスチックで統一します)は、厚さがばらばらです。厚さを選択できるのがメリットです。
ピックに厚さが書いてあることが多いです。写真は、左から0.09、0.08、0.07mmです。
0.09は、倍音が効きやすい印象です。力むと弾きにくいのが欠点です。手首が柔らかい奏者は選択する価値がありそうです。実態は、使っている奏者は少ないです。
0.08は最も使われている厚さです。迷ったら、真ん中の厚さを選ぶと思います。色々なフレーズを弾けます。
0.07は、最も薄いです。少々力んでも弾ける印象です。自分も使っています。
ピックの選択は、楽譜を弾いて確認するのが良いです。その際は、ピックの抵抗が強いアルペジオや楽譜を弾き通して確認するのが良いです。トレモロ練習やスケール練習で確認して選択するのも良いです。
自分に合った最適なピックの厚さを選択しましょう。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第207回 独学でマンドリンを練習しよう
マンドリンは独学で学ぶことができるか?
マンドリンは、バイオリンやギターと比べると演奏方法が固定されていないので、独学でも演奏方法を確立することはできます。ただし、ひとりよがりな演奏になりやすいデメリットがあります。
独学でマンドリンを練習する場合は、基礎練習に重点をおきます。基礎を叩き込めば応用が効きます。
最初はチューニングをしますが、何度か書きましたので省略します。
過去の記事を参考にしていただければ幸いです。
ピッキングは、2種類練習します。
大きく以上の方法があります。どちらか選んで練習しても良いですが、両方練習して合う方法を後で選びましょう。
練習は、ダウンとアップのピッキングです。感覚を掴むまでひたすらピッキングしましょう。慣れるまでテンポアップせずに一定のテンポで繰り返します。
ピッキングは基本中の基本ですので、馴染むまで繰り返します。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第206回 マンドリン独奏曲のテーマは大人しく
マンドリン独奏曲は、イントロ、テーマ、バリエーションで構成される曲が多いです。
テーマは大人しく弾きます。
イントロとバリエーションは?・・・別に書きます。
テーマは楽譜にTemaと書かれていることが多いのでわかると思います。書いていなければ最初のイントロが落ち着いた次の小節がテーマに該当します。
テーマは、観客に提示するものです。こういう主題なんですよと示すわけです。伝えたいことは、主題です。核となるメロディです。テーマがさまざまなアレンジで展開されるのがバリエーションです。
バリエーションは、どんどんアレンジされていきますので、テーマは落ち着いて弾きます。主題となるメロディを観客に提示するだけです。
テーマはあっさりと大人しく弾きましょう。
上の楽譜「美しき我が子や何処」のテーマです。
第205回 マンドリン独奏曲の練習の成果を確認する
練習すると、成果を確認したくなります。というか現在の位置を確認するためにも弾く必要があります。
苦手なフレーズを中心に練習することで、効率よく練習できますが、一通り弾かないと完成度がわからないです。
フレーズ練習ができ上げれば確認する意味でパート単位で弾いてみましょう。弾いてみると、新しい課題が出てきたり、次の練習に進めます。
フレーズで苦手を効率して全体練習で仕上げる。仕上げの段階に入ったら、表現も考えます。どうやって聴く側を魅せるか・・・その点も考えると良い曲に仕上がります。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第204回 いかにもデュオで弾いているようにマンドリン独奏曲を弾く
何度か取り上げましたデュオ奏法・・・聴く側は、この演奏を聴くと「どうやって弾いているんだろう」と不思議に思います。
マンドリン独奏曲といえばデュオ奏法といえるぐらい重要です。ほとんどのマンドリン独奏曲はデュオ奏法で書かれているためです。
マンドリン独奏曲を弾くならデュオ奏法を極めたいところです。
デュオ奏法の楽譜は、上側がメロディ、下側が伴奏が原則です。音符の羽の向きでわかります。
デュオ奏法の練習方法は以下のとおりです。
- メロディだけ弾く
- 伴奏だけ弾く
- メロディ、伴奏の両方を弾く
このステップで完成させます。
メロディ、伴奏の両方を弾けるようになってもデュオ奏法は完成しません。本人は満足感はありますが、音がブチ切れるため、メロディ、伴奏がいまいちわかりません。
最初にメロディだけ弾くと、メロディがスラーでつながりメロディらしくなりますが、デュオ奏法で弾くと、音が切れます。音が切れないように弾く必要があります。
厳密に言えばデュオ奏法だと必ず切れますが、いかにも切れていないように弾きます。ポイントはポジションチェンジと移弦です。
素早くポジションチェンジと移弦することで、いかにも切れていないように弾くことができます。
このことを意識して練習しましょう。
動画にしましたので、ご視聴いただけば幸いです。
第203回 マンドリン独奏曲の練習 伴奏は音が自然に消えるように
マンドリンは音が消えやすい楽器です。
すぐにブチッと音が消えます。
マンドリン独奏曲は、伴奏があります。伴奏がブチッと消えると目立ちます。独奏は美しくあれです。
本題です。
伴奏を消えないように弾くことです。マンドリン独奏曲のとおり弾くと休符のところで音がブチッと消えてしまいます。間違ってはないですが・・・
音楽的にはブチッと消えてはダメなので、自然に音が消えるようにして弾きます。休符があっても音を伸ばす方が良いことが多いです。
音を伸ばすには、左手の指をポジションから離さないようにします。左手の指は次の順番が来るまで押さえたままにします。押さえたままにすることで、音がしっかりと伸びます。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。
第202回 マンドリン独奏曲をマスターしよう
マンドリン独奏曲は、オーケストラの楽譜よりも習得しにくいです。マンドリン独奏曲は、一般にメロディと伴奏を弾くためです。
同時にメロディと伴奏を弾くため、マンドリン独奏曲に適した弾き方をマスターする必要があります。
それが、デュオ奏法です。デュオ奏法の基礎練習は、何度か紹介しましたので省略します。動画を参考に示します。
マンドリン独奏曲を弾くには、メロディと伴奏を意識しないようにします。独奏曲の楽譜をピッキングで練習します。
上の楽譜だとメロディと伴奏で構成された独奏曲です。メロディと伴奏を同時にピッキングします。ピッキングはゆっくりします。
ピッキングすることで、メロディと伴奏を意識せずに一つの塊として弾きます。
ただし、音符の長さは注意しましょう。音が消えないように注意します。
繰り返して練習するとメロディと伴奏を意識せずに弾けるようになります。メロディをイメージしたい場合、メロディパートのみ練習します。
ピッキングで弾けるようになるとトレモロをしたくなりますが、十分にピッキングで練習しましょう。
動画にしましたので、ご視聴いただければ幸いです。